年金制度は”仕送り制度”だった。


みなさん、「年金」って聞いたことあります?

あ、そうそうそれです。

「お年寄りがお金もらえるアレ」です。

間違いじゃないんですけど、今回は年金の輪郭をもうちょっとくっきりさせたいと思います。

年金制度の何が「年金」なの

年金って、何が「年金」なんでしょう。

「年金」という言葉の意味は二つあって、

  1. 毎年定期的にもらえるお金のこと。
  2. 公的年金制度のこと。

です。

みんな 2. の意味で使ってると思うんですけど、

「年金」って言葉自体はそもそも 1. の意味なんですね。

定期的におもらえるから「年金」なわけです。

年金制度は保険の一つ

じゃあ、二つ目の意味の年金制度って何なのかというと、

「社会保険制度」の一つです。

社会保険制度は、以下の5つから成り立っています。

  1. 医療保険
  2. 介護保険
  3. 年金保険
  4. 労災保険
  5. 雇用保険

年金ってのは、「保険」の一種で、医療保険とかと並列に並ぶものなんですね。

保険金と保険料

保険ということは、保険料を払わなきゃいけません。

「年金払わなきゃー」と周りの誰かが言っていたら、

それは「年金保険の保険料を払わなきゃ」ってことです。

同時に、僕らには保険金をもらう権利があります。

じいちゃんばあちゃんがもらっている年金は、

年金保険の保険金」なんです。

大体の保険の保険金は、一時金の形で一気に受け取るのに対して、

年金保険では、年金の形でちょびちょび受け取るわけですね。

国民総仕送り制度

最近、年金についてのよからぬ噂をよく聞きますよね。

「年金制度は崩壊する!!」

みたいな。

確かに、少子高齢化の昨今は若い世代ほど人数が少ないので、

単純計算では、若い世代は損します。

(崩壊するかは置いといて)

でもまあ、これってしょうがないとも思うんです。

なぜなら、年金保険って、

「若い人からお年寄りに仕送りしよう!」って制度だからです。

参考:厚生労働省 日本の公的年金は「社会的扶養」

つまり、若い頃積み立てたお金を老後に取り崩しているワケではなく、

ある時代の若い人が、同じ時代のお年寄りに送金する制度なんです。

(考え方によっては善意を強制しているわけです。)

この考えを知るまでは「年金払わず貯蓄したいなあ」なんて思ってましたが、

今では納得感して払ってます。

じいちゃんばあちゃんに仕送りしてると思うと気分がいいし、

「年金も払わない、ひどいやつ」って思われたくないからです。笑

障害給付と遺族給付もある

年金制度って、「じいちゃんばあちゃんがお金もらえるアレ」以外にも機能があるんです。

年金の給付には、次の3種類があります。

  1. 老齢給付
  2. 障害給付
  3. 遺族給付

「お年寄りがお金もらえるアレ」は、 1. の老齢給付です。

そのほかに、 2.障害給付と 3.遺族給付があります。

障害給付は、自己や病気で障害を持ってしまった時に年金を受け取れる制度です。

遺族給付は、養ってくれていた人が死んでしまった時に年金を受け取れる制度です。

現役世代の仕送り先はお年寄りだけではないわけですね。

これ初めて知ったときはビックリしました。誰もそんなこと言ってなかったんで。

まとめ

この記事に書いたことを知って、年金制度のイメージがちょっとくっきりしました。

書きながら思ったんですけど、子供に対しての給付みたいなのもあってもいいのかもですねー。

では。

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コメント

  1. […] 日本のお年寄りたちに仕送りするアレ(参照:年金制度は”仕送り制度”だった。)です。 […]

  2. […] 日本のお年寄りたちに仕送りするアレ(参照:年金制度は”仕送り制度”だった話。)です。 […]