何時何分何秒地球が何回回ったとき? 対策本部


何時何分何秒地球が何回回ったときぃぃーーー???

むかつきますよね。これ。

明らかに詭弁です。そんなの分かりっこないですから。

論点ずらしも甚だしいですね。

でも、これ、なんとなく言い返せなくなかったですか?

そんなの今関係ないじゃん!

と言い返してもなんとなく相手が優勢なような気がしませんでした?

なんでなんでしょうね。

ムカつきますね。

気になったので考えてみたら面白かったのでまとめました。

状況を整理

この腹立たしい状況はなぜ起こるのか。

大体、「言った言わない」の争いな気がします。

私「けんちゃんさっきそれ貸してくれるって言ってたじゃん!」

け「言ってないよ! これは俺のだ!」

私「ずるい、嘘ついてる!」

け「俺がいつそんなこと言った? 何時何分何秒地球が何回回ったとき???」(ニヤニヤ)

みたいな。書いてても腹立ちますね。

原因を探る

あのフザけた言説に反論しにくい理由はなんなのか。

くそまじめに考えてみました。

推定無罪だから

多分、多分ですけど、悪いのはけんちゃんです。ほぼそうです。

ニヤニヤしてるし。あのセリフを吐くやつは大体ワルモンです。

でも、でもです。

日本の法律には、推定無罪という原則があるのです。

推定無罪(すいていむざい)とは、「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という、近代法の基本原則である。

Wikipediaより

つまり、相手(けんちゃん)が悪いことをこちらが証明しなければなりません

けんちゃん自身が自らの無実を証明する必要がないんです。

けんちゃんはまだ容疑があるだけです。

物的証拠がなかった私は、推定無罪の原則を覆すことが困難なのでした。。

裁判官がいないから

けんちゃんと私の戦いは、幼稚園を舞台に起こります。

裁判所であれば、民主主義に裏付けされた法律が用いられますが、

幼稚園ではそうはいきません。

いわばストリートファイトです。

裁判所では、裁判官に向かって、相手の罪深さを訴えればいいわけですが、

ここでは、相手自身に負けを認めさせなければなりません。

これめっちゃムズイです。

裁判官の代わりに先生でもいてくれればいいのですが。

当時はいませんでした。はい。

証拠がないから

最大の原因はこれですね。

けんちゃんが言った証拠がないわけです。

なんと狡猾な男でしょう。

証拠がないことをいいことに大きく出ているに違いありません。

しかし、推定無罪で証拠がないとは致命的です。

対策

絶望的に不利な状況でしか聞けないあの言葉。

相手の鼻を明かすにはどうしたらいいのでしょうか。

推定無罪の中で、相手を出し抜くには、、

証拠を集めることですね。

録音する

相手がそんな挑発的な論調で来るのは、

「絶対ばれない」

と思っているからです。

録音してさらしてやりましょう。

ふっふっふ。

焦る顔が目に浮かぶ。

証人を用意する

けんちゃんが、おもちゃを貸してやると言ったとき。

周囲に人がいないか確認しましょう。

いない場合は、

「ちょっと待ってて!」

といって、言うこと聞いてくれそうなヤツを無理やり連れてきます。

「こいつが証人ね」

と言って、念を押します。

また押し問答になりそうですが、

先生にいいつけた後で効果抜群になりそうですね。

ていうか先生を証人にすれば最強です。

書面で契約を交わす

口から発する言葉は音声ですから、

その時間が終わったら消えてなくなってしまいます。

しかし、文字情報として残しておけば、後先水掛け論になることは減りそうです。

○○時になったら、けんちゃんは私におもちゃを貸す。

私は○○時になったらけんちゃんに返す。

とか書いときましょう。

先生に言いつけたとき効果抜群です。

弱みを握る

証拠探しが無理な場合はこれです。

推定無罪が有効にならないよう、裁判所に届く前に勝負を付けます。

幼稚園児にこんなこと覚えてほしくないですが、対策の一つにはなります。

強く育ってくれ。

法学の根本の話だった

…まあ、幼稚園児には非現実的な対策でしたね。。。

現実性はともかく、大人の私達にも示唆に富む考察になったような気がします。

というのは、「法律や裁判ってよく考えられてんな。」って実感できるからです。

けんちゃんへの対策も、法廷で提出できる証拠ばかりでしたね。

気付けば、法廷でのシーンを彷彿とさせる話になっていて、

法学ってとても理に適ってるなあ、

と感心した記事でした。

と同時に、無法地帯である子供社会は、

とても残酷になりかねないんだなあと勉強になりました。

また。

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