アルファベット略語特集 発達障害編


僕一応公認心理師になろうかと思っていまして。

ちょこちょこ心理学を勉強しております。

そこで思うのが、

アルファベット略語多すぎない!?!?

ってことです。

またお前か。

そして、

それが「何の略か」を覚えると、めっちゃ理解が深まる

ので、自分の学習効果も狙いつつ、

下記にまとめます!


今回は発達障害関連のアルファベット略語です。

ADHD 注意欠如多動性障害

Attention 注意
Deficit 欠如
Hyperactivity 多動性
Disorder 障害

ADHD(注意欠如多動性障害)です。

※DSM-5より、訳語が変更になり、「注意欠陥〜」ではなく、「注意欠如〜」になった模様です。

Hの”Hyperactivity“ってのが、

なんか響きカッコいいですよね。

ハイパーアクティビティ!!!!!

なんか必殺わざっぽいです。

ASD 自閉症スペクトラム障害

Autism 自閉症
Spectrum スペクトラム
Disorder 障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)です。

スペクトラム(spectrum)は「連続体」って意味だから、

重度も軽度も、みんなここに含まれるんだよー

ってやつですね。

DSM-Ⅳ-TRではPDD(広汎性発達障害)に含まれていた

レット障害は、実はASDには含まれないので要注意です。

※ちなみに「急性ストレス障害」も”ASD”と略します。

Acute Stress Disorder

の略です。

SLD 限局性学習障害

Specific 限局性
Learning 学習
Disorder 障害

発達障害関連略語3つ目は、

SLD(限局性学習障害)です。

LDじゃないの?

って思いますよね。

2018年となった今でも、LDという表記はよく見ても、

SLDという表記はあんまり見ないような気がします。

調べたら別の記事書きますね。

PDD-NOS 特定不能の広汎性発達障害

Pervasive 広汎性
Developmental 発達
Disorder 障害
Not 不能
Otherwise 他に
Specified 特定

少し訳が乱暴になりましたが、、

PDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)です。

DSM-Ⅳ-TRの中で、

PDD(広汎性発達障害)の範疇ではあるけど、

その下位分類の要件は満たさない場合

に付けられる診断名でした。

DSM-5では、

ASD(自閉症スペクトラム障害)の範囲に取り込まれていますね。

“Not Otherwise Specified”について

NOS(Not Otherwise Specified)ってのは、よく使われる表現らしいです。

not otherwise specified(英辞郎)

たまにTOEICで出てくる

unless otherwise noticed(weblio辞書)

と同じような構文ですね。

英文法的には多分、分詞の後置修飾です。

MBD 微細脳障害

Minimal 微細
Brain
Dysfunction 障害

発達障害の歴史について調べていると出てくるこの単語。

その昔、発達障害という概念がない時代(1940年代〜)、

能力に若干困難さが見られる人を見て

なんかわかんないけど、脳に小さな損傷があるっぽい

ということで、

MBD(微細脳障害)という言葉が生まれたらしいです。

症状面では、ADHDにほぼ等しいですが、LDもMBDには含まれていたようです。

脳の障害のことはホントに手探りで研究が進められてきたのが

伝わる略語ですね。

RRB 常同的・反復的行動

Repetitive 常同的
Restricted 反復的
Behavior 行動

自閉症スペクトラム障害(ASD)

行動特徴を表す単語です。

DSM-5では、

  • 社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害
  • 限定された反復する様式の行動、興味、活動 ⇒ RRB

の2つがASDの診断基準に入っています。

ちょっと突っ込んだ本になると、

当然知ってるよね?

みたいな顔して、文章の中に自然に入り込んでくるので、

要注意です。

まとめ

発達障害関連の英語の略語をまとめました。

初見では、意味が頭に入ってこないですが、

何度もやってるうちに、

「RRBって、常同的・反復的行動っぽいな」

なんて思えるようになるはずです。きっといつか。

諦めないで勉強しましょう。お互い。

すけっちでした。


<参考文献>

岩波明(2017)「発達障害」,文藝春秋

日本精神神経学会 精神科病名検討連絡会(2014)「DSM‒5 病名・用語翻訳ガイドライン(初版)」,精神神経学雑誌,116(6),p.429-457

※本記事では、「〜症/〜障害」という表記で翻訳されうるものも便宜的に「〜障害」という表記に統一しています。

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