第一回公認心理師試験の結果と考察


こんにちは。すけっち(@sketch_4 )です。

去る2018年11月30日(金)14:00、同年9月9日(日)に行われました第一回公認心理師試験の結果が出ました。

その結果について、今考察できることを考察しておこうと思います!


試験結果概要

受験者数:35,020人

合格者数:27,876人

合格率:79.6%

という結果になりました。

※北海道での試験は、平成30年北海道胆振東部地震の影響で、12月16日(日)に試験日が延期されています。(発表は翌年1月31日)

参考:厚生労働省HP

「合格者は6万人を超える」という噂もあったようですが、ふたを開けてみればその半分以下でしたね。

合格ラインは

230点満点中138点で、ちょうど6割です。

公認心理師カリキュラム等検討会の報告書のp.30にあったように、合格基準は6割になっています。

参考:第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)の合格基準及び正答について (PDF:207KB)

合格者の内訳

内訳は上の図のようになっています。

  • 合格者の75%は女性
  • 31~50歳が61%を占める

といったところでしょうか。

また、公認心理師の受験資格取得ルートは、以下のような内訳になりました。

■Cルート(4人)

「大学または大学院で単位を取ったのと同等である」と認定された人

■D1ルート(14513人)

⇒’17/9/15(法施行日)より前に大学院で指定の科目を修了していた人

=卒業した大学、大学院に問い合わせて、「単位読み替え」に成功した人たち

■D2ルート(1176人)

⇒’17/9/15(法施行日)より前に大学院に入学し、それ以降に指定の科目を修了した人

=ちょうど2018年3月に大学院を修了した人

■Gルート(12183人)

現任者講習を受けていた人たち

やはり、”単位読み替え組“と”現任者講習組“がほとんど(約96%)でしたが、それ以外の方もしっかりといるようです。

とくにD2ルートの人々の存在を意識すると、新たな卒業生が公認心理師を名乗れるようになっているという実感が湧いて気持ちが引き締まります。

参考:第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)合格者の内訳(PDF:109KB)

似ている資格の第一回試験との比較

今回は、臨床心理士と精神保健福祉士の合格率推移と比較してみます。

折れ線グラフを見るとわかるように、臨床心理士も精神保健福祉士も初回は合格率が高いですね。

その後、多少の上下はあれど、合格率は60%前後に落ち着いていきます。

今回の公認心理師試験の合格率は79.6%と、この二つの資格ほどは高くありませんでしたが、おそらく、皆さんの想像よりは高かったかと思います。

他の資格と同様に、これからはもう少し低い率で落ち着くのではというのが予想です。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

求人に「公認心理師」の文言を入れている病院や自治体もかなり増えた印象ですね。

職能団体が複数できているらしく、そこでまた混乱が生じているのが気になりますが、、。

本当の意味での一本化はまだまだ先なようですね。時間が(できれば早めに)解決してくれることを願っています。

やはり、実際に「公認心理師」と名乗る人間がこの世に3万人弱もいると思うと、いよいよ「始まったな」という感じがする次第ですね!

すけっちでした。