認定心理士 と 認定心理士(心理調査) の違いについて


心理学の資格と言えば、公認心理師と臨床心理士がまず挙がると思いますが、
「認定心理士」という資格も存在しています。
学部を卒業し、必要な単位を修めれば申請できるものです。

一方、「認定心理士(心理調査)」という、カッコのついた似て非なる資格も存在しているようです。

違いがよくわからなかったので、調べてみました。

認定心理士とは

まずは、認定心理士についておさらいします。
詳しくはコチラ:日本心理学会HP

臨床心理士や公認心理師とは異なり、認定心理士は心理系の学部を卒業すれば申請できます。36単位分申請します。

しかしその際、指定の科目を修めている必要があり、申請の際にはその科目を詳細に伝える必要があります。(記入するの地味に大変)
また、審査料10,000円、認定料30,000円の計40,000円を支払わなきゃいけません。

実社会での効き目は大きくないようです。つまり、認定心理士を持っていたからと言って職にありつけるとは限らない。

このように、申請が若干骨が折れる上にお金もまあまあかかるけど、その割には社会での効力は低いというのが率直な印象です。「取れるけど取ってない」という人もまあまあいる気がする。

でも僕は取りますよ!! 形はどうあれ「心理士」って言われるのなんか気持ちがいいじゃないですか!!!(今学部卒業時点でこの記事書いています)

認定心理士(心理調査) とは

一方、「認定心理士(心理調査)」ってなんでしょう。
くわしくはコチラ:日本心理学会

心理統計等の研究法を用いた卒業論文を書けるだけの(問いを立てて、データを収集し、解析、考察するだけの)スキルを持っています! ってことを証明してくれます。

字面の通り、認定心理士の中でも「心理調査についてちゃんと学部で頑張りました!」ということを証明してくれる資格です。

上述の認定心理士36単位を取った人の中で、心理調査に関する科目10単位(統計法とか卒業論文とか)を取れてる人が申請できます。

レベル感としては「卒業論文ちゃんと書けました!」あたりのようです。
つまり、問いを立てて、データを収集し、解析、考察するという流れをちゃんとやりました、という証明です。

ちなみに、2016年度より資格申請を開始している新しい資格のようです。
なんか、ただの認定心理士よりもスマートな感じがしますね。感じですけど。

※費用は審査料15,000円、認定料35,000円の計50,000円だそうです。
普通の認定心理士+10,000円ナリ。

注意:取れる大学は決まってる

認定心理士(心理調査)のカリキュラム認定申請を受けている大学のみ申請可能なようです。
また、カリキュラム認定を受けているかは大学に確認するしかないようです。(対応大学のリストとかは出てきませんでした。)

まとめ

認定心理士+心理調査関係の単位=認定心理士(心理調査)

という感じでした。そのままですけど。

せっかくだったら、認定心理士(心理調査)の方を取りたいですね、なんかかっこいいから!

では。

↓認定心理士(心理調査)のカリキュラムをカバーした参考書です。