資格に必要な単位計算は複雑なうえに、自分で管理しなきゃいけなかったりで、とても面倒ですよね。
そして、間違えていた時のリスクがデカすぎてハラハラします。
公認心理師の単位計算も複雑なので、自分への戒めもこめて整理してみました。
まとめやすいエクセルファイルも共有しますので、是非ともご活用ください!
公認心理師に必要な単位数
不安な理由の一つとして、厚生労働省のHPでもはっきりと示されていないことが挙げられると思います。
「公認心理師 必要単位」とかで検索してみても、各大学が「ウチなら取れますよ!」とうたっているだけで、どうも大元の情報にアクセスできません。
(厚労省の文書がヒットしたと思っても「カリキュラム案」が出てきて、「案かよ!!」ってなります)
必要な単位はどこに明記されているかいうと、「公認心理師法」それ自体ではなく、「公認心理師法施行規則」に定められています。(「施行規則」とは法律の曖昧さを補ってより具体的にしてくれるものだそう)
公認心理師法には、「こちらが決めた科目を取れば受験資格あげるよ」という旨が書かれているだけで、具体的な科目名は書いていないんですね。
大学(学部)で必要な科目
大学(学部)で必要なのは以下の25科目です。
- 公認心理師の職責
- 心理学概論
- 臨床心理学概論
- 心理学研究法
- 心理学統計法
- 心理学実験
- 知覚・認知心理学
- 学習・言語心理学
- 感情・人格心理学
- 神経・生理心理学
- 社会・集団・家族心理学
- 発達心理学
- 障害者・障害児心理学
- 心理的アセスメント
- 心理学的支援法
- 健康・医療心理学
- 福祉心理学
- 教育・学校心理学
- 司法・犯罪心理学
- 産業・組織心理学
- 人体の構造と機能及び疾病
- 精神疾患とその治療
- 関係行政論
- 心理演習
- 心理実習(80時間以上)
こちらは公認心理師法施行規則の第一条の二に書かれています。
上記25科目それぞれに対応した科目を、認可を受けた各大学は開講しているはずです。それらを取れば、大学部分はクリアです。
しかし、残念ながら、上記のリストとあなたの大学の科目名は完全に同じとは限らないようです。公認心理師法の別添資料において、「ちょっとくらい違ってても、内容がちゃんとしてればいいよ」という旨が書かれています。
ですので、シラバスの科目と、上記25科目の対応関係は各大学次第、ということになります。場合によってはいくつかの科目に分かれていたりするので、履修登録時には注意が必要です。(大学側が案内してくれるはずとは思いますが)
大学院(修士課程)で必要な科目
大学院(修士課程)で必要なのは以下の10科目です。
- 保健医療分野に関する理論と支援の展開
- 福祉分野に関する理論と支援の展開
- 教育分野に関する理論と支援の展開
- 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
- 産業・労働分野に関する理論と支援の展開
- 心理的アセスメントに関する理論と実践
- 心理支援に関する理論と実践
- 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
- 心の健康教育に関する理論と実践
- 心理実践実習(450時間以上)
科目名が複雑になりました。こちらは公認心理師法施行規則の第二条に書かれています。
上記の10科目においても、若干の科目名のばらつきや分割が「別添」を根拠に認められています。各科目とシラバスの対応関係は各大学次第なので、履修登録の際はお気を付けください。
整理エクセルファイル
自分が整理するときに作ったエクセルファイルを共有します!
下記からダウンロードしてください!

公認心理師 科目確認表
(表中の科目の分類は、第6回公認心理師カリキュラム等検討会ワーキングチーム 資料4がもとになっています)
実際の科目はいくつかに分割されている可能性があるので、一つの必要科目につき複数科目記入できるようになっています。
まとめ
以上です。
ここまで語ってきたことは、基本的にルートAの方々に当てはまることと思います。経過措置等で、様々な特例がある時期なので、みなさん各自お気をつけください!
単位計算間違えないようにしましょう!
では!